実家への連絡

久々に実家に連絡.

今年度は学位審査などがありまったく帰るつもりがないので,

あらかじめ電話でことわっておこうという意図のもとだ.

 

こういうことができるようになった自分をみると,

随分おとなになったものだと感じる.

 

対「他人」にたいしては普通にコミュニケーションを取れる(つもりでいる)のだが,

対「家人」になるとどうしても億劫になってしまう.

 

これが一昔であれば自分から連絡なんて一切しなかったのだが,

ここ数年はふと気が向いたときに (それでも半年に1回とか)
連絡をするようになった.
 
こういった変化をもたらした原因で思いつくものとしては,
両親の老化を目のあたりにしたことだろうか.
 
彼らはもはや老人と呼ばれる部類に片足をつっこんでおり,
それをリアルな実感として捉えてしまったのが,
自分にとっては思いのほか衝撃だったようだ.
 
そうなるともはや反目どころではない.
彼らはいたわるべき部類の人間であり,
自分はいたわる側の人間なのだ.
 
それにふさわしい行動をとる.
 
そういったことを不自然ながらもできるようになってきた.
それにたいして自分もまた,自分のなかの「老化」を感じるのであった.